gold and volatility

市場の新たな現実:投資に与える影響

多くの金融商品、その中でもとりわけゴールドにおいて、前例のないボラティリティが2月以降起こっています。 これによりトレーダーには、特に以前より広いスプレッド、スリッページの頻発などの影響が発生しています。 ボラティリティの影響を軽減するためのテクニックはいくつかありますが、まずはトレーダー自身が最近の変動要因についてある程度理解しなくてはなりません。

2019年の「平時」、および新型コロナが市場にパニックを引き起こす前の2020年初旬では、ほとんどの大口投資家は分散型ポートフォリオを持っていました。 大口投資家の多くは、株式、インデックス(指数)、貴金属やその他コモディティおよび通貨、中には仮想通貨取引でのポジションや資産を保有していました。 2月および3月のパニック的な金売却の第一波の理由は、主にトレーダーや投資家がゴールド市場以外で保有するポジションの損失を補填するためにゴールドを売った結果でした。

しかし危機が続くにつれ、ゴールドのボラティリティはいくらか低くなりました。 連邦準備制度(「Fed」) およびその他多くの中央銀行が金利を引き下げ、記録的な量的緩和を発表しました。  つまり、実質的に更なる現金を発行して市場に投入したことになります。 この結果まず、大口投資家の資金の大部分は株式市場に流れ込み、USTEC(ナスダック100銘柄の代表的CFD)やUS500(S&P 500のもの)などのインデックス(指数)が進行する危機的状況中で最高値を更新しました。

新たに起こった大規模な流動性により、ゴールドが影響を受け始めたのは6月下旬に入ってからでした。 これにより、その後数週間にわたってゴールド価格が上昇しただけでなく、ゴールドが急速に値上がりしたためボラティリティが生じました。 多くのトレーダーが値上がりを過剰なものと捉え、買い時に買わずに売ることを選びました。

この状況が意味すること

 

主にゴールドに影響を及ぼすボラティリティは、ブローカーおよびトレーダーに影響を与えます。 いずれの場合にも、影響を軽減できる手段がありますが、その影響を完全に取り除くことはできません。

ブローカー

  1. 流動性

ゴールドのCFDを扱うブローカーが直面する問題の筆頭は、流動性です。 ここ数ヶ月の間、売り買いの注文のマッチングが難しい場面が何度かありました。 トレーダーのほとんどが売りまたは買いのどちらかに偏ると、こうしてマッチングするための対となる注文を見つけるのが難しくなります。

  1. 価格形成

取引量が異常に多く、特にその量がほぼ全て同一方向の場合、ブローカーによる価格生成及び更新はより難しくなります。   これは、同一方向の新規注文数とサイズが膨大なため、Exnessが主要銀行から受け取り提供する価格を賄いきれなくなる場合があるからです。 また、3月下旬の場合と同様に、ゴールドスポット価格と先物価格との間にある大幅な乖離が理由となる場合もあります。

  1. ギャップ

2019年以前に比べるとやや小さくなってはいるものの、ゴールドのギャップは依然として稀です。 ギャップ数が増加した主な理由は、前述の金額についての要因に関連しています。同一方向に大量の注文が入るにつれ、価格は一定レベルを素早く「飛び越える」ことがあるため、その動きは短時間内で完全に反映されません。

これはすべてのブローカーにとって同様に発生する問題です。 しかし、他の人たちよりもうまく問題に対処しているブローカーもいます。 Exnessは概して、これらの問題にうまく対処しており、お客様への影響を最小限に抑えています。 例えば、Exnessのゴールドのスプレッドは一貫して低く安定し続けています。

こうした状況下での約定

こうした状況下でほとんどのトレーダーが気付くことになる約定における実際の特徴には主に、より広いスプレッドくより多くのスリッページより多くのリクオート(即時約定のみ)があります。 いずれの場合にも、取引への影響を軽減できる手段は存在します。

  1. より広いスプレッド

この状況下ではある程度のスプレッドの広さは避けられないながらも、スプレッドのコストを下げる方法の1つは、重要な報道の前後の時間帯を避けて取引することです。 通則として市場が閉まる約30分前、および市場が開いた後の約30分間の取引も避けるべきです。

ご自身の戦略に最適な口座を選択することも、対策の一つとなります。 Exnessは、4種の口座タイプをご提供しています。口座によってスプレッドに違いがあり、戦略や取引のスタイルに応じた得手不得手があります。 8月17日のデータに基づき、ゴールドの標準ロットを1ロット、ドルで取引する場合、4種の口座での平均コストを早見表で見てみましょう。

ゴールド-ドル(XAUUSD)取引の平均コスト

口座タイプ

平均スプレッド(ピップス(pips))

スプレッドの平均コスト

手数料

平均取引コスト合計(1標準ロット)

スタンダード

30

$30

無し

$30

ロースプレッド

11.3

$11.30

$7

$18.30

プロ

18.8

$18.80

無し

$18.80

ゼロ

2

$2

$16

$18

上記のすべての数値、価格、データは参考情報となります。

上記のデータを評価すると、ご自身の戦略に最適な取引条件を備えた口座が見つかるでしょう。 新規口座の開設は、パーソナルエリアから素早く簡単に行えます。いくつか、必要であればすべてをお試しいただき、ご自身にぴったりな口座を見つけられるはずです。

  1. より多くのスリッページ

スプレッドと同様に、スリッページを完全に避けることはできません。 成行約定で取引を行った場合、つまり、プロ口座以外の場合ほぼ常にスリッページの可能性は残ります。 スリッページが発生した場合、好都合なスリッページ(すなわち、利益になる方向)となる場合もありますが、その可能性はかなり小さくなります。

ボラティリティがとても高くなる期間、例えば極めて重要な経済ニュースやデータが発表される時間帯の前後では、通例としてスリッページが起こりやすくなります。 大きなスリッページを避けるには、上記ニュースやデータが発表された時間帯の前後は避けることが一つの方法になります。 また、指値注文を利用することも考えられます。

指値注文でもスリッページは時々起こることがありますが、Exnessではギャップを除き、発注後3時間のほぼすべての指値注文に対してスリッページの可能性を最小限に抑えるように努めています。 ギャップが指値注文に影響する場合におけるお客様の保護を目的として設計されたのが、弊社のギャップレベル規制です。 これにより、重大な発表の前後に発注する指値注文において、成行注文を手動で入力するよりスリッページを避けやすくなります。

  1. より多くのリクオート

ボラティリティの高さは、通常より早く予測できない資産価格の変動を意味します。 即時約定を採用するプロ口座では、注文を送信する短い時間にリクエストした価格が利用できないことが頻繁におこるため、リクオートを目にすることが多くなるでしょう。

リクオートの発生を減らす方法の一つに、注文時の最大乖離値の設定があります。 すでに実践している場合、ピップスを増やしてみてください。 MT4およびMT5のNew Order(新規注文)ウィンドウから設定できます:

リクオートを完全に避けるためには、プロ口座の代わりに、成行約定機能を備えたゼロ口座などを使用することもできます。

今後のボラティリティ

 

世界各国での量的緩和の導入、多くの国で史上最低を記録する金利、新型コロナウイルス感染症例の急増によって起こる多くの市場での緊張感を考慮すると、現状のゴールドおよびその他金融商品におけるボラティリティの高さは続く見込みです。

ボラティリティが最も高くなるのは通常、重要な経済および関連データが発表される時間帯の前後、および極めて重要な報道の場合が該当します。 ゴールドの場合、重要度が高いおおよその順に、次のイベントが対象となります。

  1. 米中貿易協定。特に第1フェーズの日程見直しの変更
  2. 株式市場での不安定性およびその他の出来事
  3. 連邦準備制度(Fed)、およびその他主要中央銀行(主に欧州中央銀行、イングランド銀行、日本銀行、中国人民銀行、オーストラリア準備銀行)の会議や記者会見
  4. 雇用関連統計(最も重要なもの:米国の非農業部門就業者数、より低い重要性のもの:新規失業保険申請件数)
  5. GDP統計(主に米国)
  6. インフレ率(主に米国)
  7. 中国の産業統計(購買担当者景気指数 [PMI]、工業生産など)

上記やその他重要性を持ち得る発表は、ゴールド価格の短期ボラティリティの要因となる恐れがあります。 お持ちの口座での高いボラティリティおよびそれに伴う影響を避けるには、上記イベントの時間帯前後の取引を避け、その時間帯での取引量を減らすようにしてください。

ボラティリティの高い時間帯でもお客様をサポートするExness

 

最新ニュースを常に把握するには、定期的にメールをチェックし、FacebookでExnessをフォローしてください。 ExnessはメールおよびFacebookからすべてのお客様に、ボラティリティが上昇し取引に影響する可能性のある市場での最重要イベントの最新情報を定期的に提供しています。 リスク管理に関する詳細は、弊社無料ウェビナーにご参加ください。 Exness学習センターではほぼ毎週、短文記事でリスク管理への取り組みを要約し、トレーダーに取引での最新ヒントを公開しています。

この記事について、またはその他ご質問はアカウント・マネージャーにご連絡ください。 今後のお取引にお役立ていただければ幸いです。

取引はリスクを伴います。 過度のボラティリティはリスクをさらに高めます。 十分にご注意ください。